保育園における行事とは?季節ごとに行われる行事をそれぞれのねらいとともに紹介!
幼稚園、保育園運営
2022/10/07
保育園では、一年を通じて季節ごとに多くの行事があります。その内容は子どもたちの成長を感じられるものや、伝統や季節の変化を伝えることをねらいとしたものなど色々です。 また、日頃忙しい保護者も参加し、お互いに交流する場を設けることで、子どもとの楽しい思い出を作ることも目的となっています。
今回の記事では、保育園行事のさまざまなねらいや目的、春・夏・秋・冬それぞれの時期に開催される主な行事をピックアップ。園での行事計画や準備をスムーズにする保育ICTシステムも紹介します。
保育園における行事とは?
保育園や幼稚園では、四季を通じてさまざまな活動を行います。季節に合わせたイベントや園の方針で設けられる特別な機会などが「行事」と呼ばれるものです。
春には遠足、夏にはプール開き、秋の運動会や冬の発表会など、園によって名称や内容は異なりますが、どの行事も子どもたちが楽しく参加でき、達成感や成長を感じられる場です。 保護者にとっても、自分の子が園でどのように活動しているのかを知ることができる貴重な機会となっています。
保育園で行事を開催するねらいや目的
保育園や幼稚園で行事を行うことには色々なねらいや目的があります。 園外に出て、自然の中で活動する遠足は季節の移り変わりを肌で感じることができ、おもちつきなどの伝統行事は日本の文化を知るよいきっかけになるでしょう。 発表会や運動会には、達成感を子どもたちに味わってもらうという大きな目的がありますし、友達と一緒に取り組むことで協調性や思いやりの気持ちが育つことも期待できます。 また、保護者が行事やイベントに参加することで交流を深められ、園と保護者の関係を良好に保てることも目的の1つです。
春夏秋冬に行われる主な行事をピックアップ
では、実際に保育園や幼稚園ではどのような行事が開催されているのでしょうか。ここからは、1年を通して行われる主な行事を季節ごとにご紹介します。
春の行事
春は出会いの季節。過ごしやすく外での活動にもぴったりの季節です。入園式のほか、新しい環境に慣れることや子どもたちの交流をはかることなどを目的とし、さまざまな行事が行われます。
- 身体測定 身体測定は、子どもたちの成長を記録するための行事です。発育測定とも呼ばれ、主に身長や体重を測って記録します。自分の身体に興味を持ち、健康の大切さを理解することや成長を知って喜ぶことなどが主なねらいです。
- 親子遠足 遠足に保護者も参加する「親子遠足」は、気候のよい5月頃に行う園が多いようです。 バスや電車、徒歩で行ける公園など行き先はさまざまですが、入園・進級をしたばかりの子どもたちは、友だちや保育士との信頼関係が築けていないことが多いため、季節の変化を感じながら交流を深めることが大きな目的です。 また、日頃は仕事などであまり顔を合わせる機会が少ない保護者同士の親睦を図ることもねらいとしています。 親子でお弁当を食べたりバスの中でゲームをしたり、自然に触れて気持ちよく体を動かしたり。子どもにも保護者にとっても楽しく充実した1日になるでしょう。
夏の行事
気温が上昇する7月~8月頃には、水遊びをする園が多くあります。 また、年長クラスを対象にお泊まり保育を企画するところも。暑い中でも元気いっぱいに過ごすことができる、夏の行事をご紹介します。
- プール開き 地域によって水遊びができる時期には差がありますが、一般的には気温が安定してくる6月中旬~7月初旬ごろにプール開きが行われます。プール遊びは、子どもたちも夢中になって遊ぶ夏ならではの体験の一つ。水に触れる楽しさを味わうこと、きちんと水遊び・プール遊びの約束ごとを理解し、ルールを守って遊べることが重要なねらいです。
- お泊り保育 家族から離れ、保育施設で宿泊する「お泊まり保育」は、年長クラスを対象に行われます。 友達と協力してクッキングをしたり、一緒に夜を過ごしたりする経験を通して自立心や協調性を育てることが目的です。 小学校入学に向け、規則正しいリズムを身につけられることや、保育園での大きな思い出ができるメリットもあります。 いつもとは違った環境で、大はしゃぎする子や泣いてしまう子もいるかもしれませんが、日常では得られない経験を通して達成感を味わい、自信につながります。 保護者も一晩明けて会った時には、我が子の大きな成長を実感できるのではないでしょうか。
秋の行事
秋は外で体を動かしやすい季節なので、年間行事の中でも運動会など大きな行事が開催される時期です。 秋に行われる主な行事をご紹介します。
- 運動会 運動会は、保育園や幼稚園の行事の中でも、最も大きなものの1つ。保護者たちが見守る中、かけっこやダンスなど、運動能力を競ったり日々の練習の成果を披露します。 子どもたちと保育士が一丸となり、運動会の競技や出し物に向けて練習を重ねることで、協力して目的に向かい、がんばりぬく大切さを学ぶことがねらいです。 保護者と一緒に参加する種目を用意することで、親子の絆を深めることも目的。1位を取ることにこだわらず、精一杯努力した子どもたちを褒めて、体を動かす楽しみを知ってもらうことも大切です。
- 敬老の日 9月の敬老の日の前後には、祖父母への感謝の気持ちを伝える機会として「敬老の日のつどい」や「祖父母参観」を行う園も多くあります。 祖父母を保育園や幼稚園に招待し、歌や劇を披露したり、手作りのプレゼントを渡したりすることで、日頃なかなか言う機会のないありがとうの気持ちを伝えます。 祖父母との交流の機会を設け、年長者を敬う気持ちを持つこと、思いやりの気持ちや喜びを感じてもらうことなどが主なねらいです。
冬の行事
年度の締めくくりとなる冬の季節には、一年間の集大成となる生活発表会などが開催されます。 冬に行われる主な行事をご紹介します。
- おもちつき大会 おもちつき大会は、12月~1月に行われる行事で、日本の文化の大切さを学ぶことが主な目的となっています。 もちつきは新たな年の始まりなど、お祝いごとの際に行われる日本の伝統行事の一つ。 臼の中の蒸した餅米を、杵を使ってかけ声をかけながらついていきます。声を合わせて同じ作業することで協調性を養うこと、日常では触れることのない道具に接し、五感を養うことなどがねらいです。 おもちつきに合わせて凧あげやコマ回し、福笑い、羽根つきなどの正月遊びを楽しむ園もあります。
- 生活発表会 生活発表会は2月頃に1年間の総まとめの行事として行われるもので、歌やダンス、楽器の演奏や劇などのさまざまなプログラムを披露し、今年1年の集大成を披露する場です。 力を合わせて1つのことに取り組み、表現力や想像力を養い、達成する喜びを感じてもらうことをねらいとしています。 秋頃から活動保育を取り入れるなどして、少しずつ本番に向けて練習を重ねていきます。みんなで発表会を成功させることで、クラスの連携が深まり、やりがいを感じられるでしょう。保護者に1年間の成長を感じてもらうことも大きな目的です。
その他の行事
ここまでに紹介した行事以外に、季節を限定せず毎月行われるものもあります。
- お誕生日会 保育園や幼稚園では、毎月その月に生まれた子どもたちの誕生をお祝いする「お誕生日会」を行うところが一般的です。 祝ってもらうことで、自分が大切な存在であることを実感する、成長の喜びを感じる、友達をお祝いして思いやりの気持ちにつなげることなどがねらいです。 ホールに集まってみんなの前でインタビューを受けたり、メッセージカードやメダルのプレゼントをもらうなどの経験を通して、思い出に残る年に一度の特別な日になるでしょう。
保育ICTシステム「うぇぶさくら」の行事カレンダー
保育園の行事には、ここまで紹介してきたものの他にもいくつかあり、年間を通して多くの行事が開催されるため、計画や準備など、行事に関する保育士の業務は大きな負担になります。 雑務を軽減し、業務効率をアップさせるために効果的なのが、保育ICTシステム「うぇぶさくら」です。 「うぇぶさくら」は保育園や幼稚園の先生たちの希望をすべて詰め込んで開発された、保育ICT化対応の保育管理システム。 園児の情報管理から職員の勤怠管理に至るまで、園の複雑な管理業務をWeb上で一元管理できます。
さまざまな機能の中の1つに「行事カレンダー」があり、カレンダーで行事予定やイベントを管理することで、職員間の情報共有に役立ちます。 カレンダー上に園での行事やイベントを登録することができ、「月間」「週間」表示のほか、「一覧」形式でも表示が可能です。昨年の夏のイベントでどのような行事を行ったかなど、過去の行事内容をふり返る際にも非常に便利です。 子どもたちが楽しみにしている行事をしっかりとスムーズに行うことができ、保育士の業務効率アップにもつながる、保育ICTシステム「うぇぶさくら」。 充実した年間スケジュールを立てるためにも、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
▼総合保育管理システム うぇぶさくら
https://web-sakura.jp/
https://moqul.net/contact
まとめ
- 保育園の行事とは、季節に合わせたイベントや園の方針で設けられる特別な機会のこと
- 行事の開催には、協調性を育てる、達成感や成長を感じてもらうなどさまざまなねらいや目的がある
- 春の親子遠足や夏のプール開き、秋の運動会など、季節ごとに多くの行事が行われる
- 保育ICTシステム「うぇぶさくら」の利用で、行事の計画や準備がスムーズに