【モークル誕生ヒストリー 第4話】LINE BOT AWARDS決勝の一日 ― 始発の新幹線、澤円さんのレクチャー、そして田端さんからの質問|モークルストーリー
2026/10/20 (更新日:2026/10/15)

前回の第3話では、一本の新聞記事をきっかけにLINE BOT AWARDSの存在を知り、応募して決勝進出の知らせを受け取るまでをお話ししました。第4話は、いよいよ決勝当日、2017年3月18日の一日のお話です。
始発の新幹線で、品川へ
決勝の会場は、東京・品川にある日本マイクロソフト本社、品川グランドセントラルタワーの31階でした。
当日の朝、プレゼンテーションの前に、日本マイクロソフトの澤円さんが30分ほど、プレゼンテーションについてのレクチャーをしてくださるということでした。これは聞いておきたい。そう思い、中津川から始発の新幹線に乗って品川へ向かいました。
澤円さんのレクチャー
正直に言うと、私はこの日まで澤さんのことを存じ上げませんでした。ところが、話が始まるとすぐに引き込まれました。プレゼンテーションの話はもちろん、お話そのものがとても面白いのです。
特に印象に残ったのは、こんな内容でした。
プレゼンテーションでは、スライドの絵や動画、文字は、実はさほど重要ではない。それよりも、話す人の態度や話し方、熱量を伝えることが大切だ。
あれほどの内容を無料で聞けたのは、本当に幸運でした。それ以来、澤さんのセミナーがあると、今でも足を運んでいます。
5分間の本番
レクチャーを踏まえて、自分の発表の中身をあらためて考えました。もちろん、朝一番に聞いた話を午後の本番までに完璧に反映できるはずもありません。それでも、まあ、それなりのプレゼンにはなったと思います。
持ち時間は5分。そのあとに、審査員からの質疑応答が2分ほどあります。
審査員席に、田端信太郎さん
10人ほどの審査員の中に、田端信太郎さんの姿がありました。
第1話でお話ししたとおり、モークルの原点のひとつは、2015年に神田昌典さんの企画で聞いた、当時LINEの執行役員だった田端さんのお話です。LINEのBotを使えば、会話のような形で情報をやり取りできる。それを知ったことが、バスの位置情報をLINEで届けるという発想につながりました。
その田端さんから、質問をいただいたのです。
「これは、何秒ぐらいで位置が更新されるのですか?」
私はこう答えました。
「15秒ごとに更新されます。LINEで『今どこ?』とタップすると、バスが近づいてくる感じです」
田端さんは「フーーん」と、納得した様子でした。あのとき、画面の向こうで話を聞いていた人から、今度は自分のサービスについて質問をいただいている。うれしかったですね。
賞金1,000万円の舞台で
このLINE BOT AWARDSは、最優秀賞の賞金が1,000万円という大きなコンテストでした。世界中から数千の応募があり、その中からファイナリストに選ばれたのはおよそ20組です。
結果から言うと、残念ながら私たちは賞には届きませんでした。それでも、イベント全体がとても盛り上がり、その場にいられたこと自体が貴重な経験でした。
ちなみに、会場のドリンクはすべて無料。地方の会社から来た私には、なんだかすごいものを見た感じがしました。打ち上げのパーティーで飲んだビールも、とても美味しかったのを覚えています。
打ち上げでの、思いがけない声
そして、この打ち上げで、思いがけないつながりが生まれます。
懇親会の会場で、ひとりの女性の方から声をかけられました。
「うちの会社も、現在、バスの分野を手がけています」
名刺を交換すると、株式会社ヴァル研究所の方でした。鉄道の乗り換え案内ソフト「駅すぱあと」を世に送り出した、あの会社です。こういう場に出ると、こんなところからも声をかけていただけるんだな、と感心しました。
賞は逃しましたが、この出会いが、モークルの次の展開へとつながっていくことになります。
次回予告
後日、お礼を兼ねてヴァル研究所にメールを送ると、担当の方をご紹介いただきました。次回は、東京・高円寺のヴァル研究所を訪ねたところから始まる、思いがけない展開のお話です。






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