【モークル誕生ヒストリー 第6話】最初のお客様 ― 岡崎の幼稚園と、岐阜の工場|モークルストーリー
モークルストーリー
2026/10/26 (更新日:2026/10/19)

前回の第5話では、2018年に坂下の病院ロビーで行ったサイネージの実証実験をご紹介しました。第6話は、話を少し戻して2017年の夏。実験でもコンテストでもなく、モークルを「仕事」として使ってくださる、最初のお客様が生まれたときのお話です。
ホームページから届いた問い合わせ
LINE BOT AWARDSの決勝から数か月が経ったころ、愛知県岡崎市の幼稚園から問い合わせをいただきました。記録が残っていないのですが、たしか電話だったと思います。モークルのことは、ホームページを見て知ってくださったようでした。
思い返すと、モークルの始まりは、千葉県印西市の幼稚園で園長先生がぼそっとおっしゃった「保護者さんも、バスの現在位置がわかればいいのにね」という一言でした(第1話)。その一言から生まれたサービスの最初のお客様が、また幼稚園だった。不思議な巡り合わせを感じます。
2017年8月1日、「稟議書の決裁が下りたよ」
園の方とお話を重ね、2017年8月1日、担当の方から一通のメールが届きました。
「稟議書の決裁が下りたよ」
モークルが、初めて正式に採用された瞬間でした。
その2日後の8月3日には、岐阜新聞が「幼稚園にシステム提供」という見出しで、名古屋市と岡崎市の私立幼稚園の送迎バスへの導入を記事にしてくださいました。夏休み明けの9月から、本格的な運用が始まりました。
同じ2017年の8月ごろには、名古屋市の幼稚園にも、2台の園バスで採用していただきました。残念ながら、こちらは1年ほどでご解約となりました。
理由は、ほとんど使われていなかったことです。園の方にとっても、モークルをどう使えばよいのか、よく分からないままだったのだと思います。園からすれば、「高いドライブレコーダーを付けた」という感覚だったのかもしれません。
仕組みを届けるだけでは、使っていただけるとは限らない。導入して終わりではなく、実際に使っていただけるところまで一緒に進むことが大切なのだと、この最初の年に教えられました。
当時のモークル
当時のモークルは、こんな仕組みでした。
バスの車内に、通信機を内蔵したドライブレコーダーを取り付け、15秒ごとに現在位置を更新します。保護者の方は、園が開設したLINEのアカウントを友だちに追加し、トーク画面の「今どこ?」をタップするだけ。すると、バスの現在位置や時速、進んでいる方向がメッセージで返ってきて、さらにタップすると詳しい地図が表示されます。
すでにある身近なアプリのLINEを使うことで、開発の費用や機材の費用を抑え、初期費用9万円、月額5千円で導入していただける形にしました。
次は、工場から
幼稚園での運用が始まって間もない2017年10月30日、今度はホームページのお問い合わせフォームに、こんなメッセージが届きました。
「モークルの利用について、一度ご相談をさせて頂けますでしょうか」
送ってくださったのは、岐阜県内にある製薬会社の工場の方でした。社員の方々の送迎バスに使いたい、というご相談です。
幼稚園の園バスの次は、企業の社員送迎バス。モークルの使い道が、自分たちが思っていた以上に広がっていくのを感じました。
話はとんとん拍子に進み、翌月の2017年11月にはご契約をいただきました。12月には送迎バスへの取り付けを終え、利用が始まりました。問い合わせから利用開始まで、わずか2か月ほどのことです。
9年たった今も
岡崎市の幼稚園と、岐阜の工場。2017年にモークルのお客様となってくださったこの2つの施設は、ありがたいことに、今もモークルを使い続けてくださっています。
9年という時間の中で、モークルの仕組みも、私たちの会社も大きく変わりました。それでも変わらずに使っていただけていることは、私たちにとって何よりの励みであり、誇りです。
次回予告
ただ、最初から順調だったわけではありません。正直に言うと、使い始めたころはトラブルだらけでした。次回は、そのトラブルの日々と、どう乗り越えてきたのかをお話しします。






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