コラム

トップ > コラム > 保育園でSDGsに取り組むためには?子どもたちとできる活動や教え方のポイントを解説

保育園でSDGsに取り組むためには?子どもたちとできる活動や教え方のポイントを解説

幼稚園、保育園運営

2022/07/08

最近よくSDGs(エス・ディー・ジーズ)という言葉を耳にすることが多くなりました。

2015年に国連サミットで採択されてから、さまざまなメディアに取り上げられ、今ではSDGsの認知度がかなり高まっています。

地球のことを考える教育として、保育園や幼稚園でもSDGsの取り組みを行う園が増えていますが、名前は知っていてもまだ具体的には理解できていない・・・という保育士や園関係者も多いのではないでしょうか。

この記事では、SDGsとは何か、保育園で取り組みやすいSDGs目標やSDGs保育を行う際のポイントを解説します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals」の略称で、持続可能な社会を作るための開発目標のことです。

「持続可能な社会」とは、地球環境や自然環境が適切に保たれ、将来の世代が必要とするものを損なわずに、現在の世代のニーズを満たす開発が行われている社会です。

2015年9月に国連サミットで掲げられ、2030年までに17の目標とその目標を達成するために具体的な169のターゲットが定められています。

地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という誓いのもと、1人ひとりが主役となって取り組むことが重要とされ、日本でもさまざまな団体・事業や個人活動などで積極的に取り組まれるようになりました。

17の目標とは、具体的に下記の内容です。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
5.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられる町づくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

貧困や飢餓、健康や教育、安全な水など生活やエネルギー問題に関するものから、働きがいや経済成長に関する目標、地球全体の環境問題に対する目標まで幅広く設定されています。

SDGsが世界中で広がりを見せているのは、開発途上国だけではなく先進国も取り組むべき、普遍的ですべての人に共通する目標だからと言えるでしょう。

保育園・幼稚園で取り組みやすいSDGs目標

SDGsでは「できることからやる」ことが大切にされており、目標の中には子どもでも取り組めるものが多くあります。

SDGsに関する取り組みを行う保育園や幼稚園も増えており、今後ますます保育の現場でSDGsの動きが広まっていくと考えられます。

保育園や幼稚園で取り組みやすいSDGs目標をピックアップしました。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」

子どもにとって楽しみの1つでもある食事ですが、世界には満足に食べられない人もいること、食べられることへのありがたさを伝えましょう。

貧困や飢餓を子どもなりに理解してもらい、食事に関心を持つこと、食を楽しめることを保育目標に取り組みます。

子どもたちへは、「ごはんが食べられないと悲しいよね。世界にはいろんな理由で満足に食べられない人もいるんだよ」「ごはんを残してしまうのは、もったいないね」など、食への感謝の気持ちが育つように言葉かけしましょう。

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」

生活の中で発生してしまうゴミですが、その中にはリサイクルできるものや資源になるものがあります。

ペットボトルや箱などのゴミが出たときに、積極的にリサイクルに出すなどの経験をさせ、物を大切にする心を教えることで、ゴミの削減や資源活用の取り組みにつなげます。

子どもたちへは「ゴミが増えすぎて地球さんが困っているよ。ゴミで汚さないようにしようね」「まだ食べられるものや使えるものを捨てないようにしようね」など、わかりやすく伝えましょう。

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」&15「陸の豊かさも守ろう」

海洋汚染が深刻化していることや環境汚染・森林伐採で陸に住む生態系に影響が出ていることを伝えます。

子どもたちが環境破壊について知る機会は少ないため、これらの目標達成をするために今の環境の状況について教えることは大切なことです。

「海に流れたゴミを、エサだと思って食べてしまうお魚もいるから海はきれいにしようね」「山や森が汚れてしまったら、動物たちは住めなくなってしまうね」など、多くの動物や植物が絶滅の危機にさらされていることや、自然の大切さを丁寧に説明します。

SDGs保育を行うときの教え方とポイント

子どもたちがSDGsについて学ぶことは、子どもたちが現代社会の問題や地球環境について考えるよいきっかけになります。

SDGsを子どもたちにわかりやすく教えるためには、3つのポイントを押さえて行うことが大切です。

SDGs保育のポイント1:楽しんで取り組めるよう工夫する

SDGs保育では、子どもたちに興味を持ってもらえること、主体的に取り組めるような内容を考えることが重要です。

難しいことを教えるには、絵本や紙芝居、劇などを通じて伝えるのが効果的。

環境問題に関しては、魚や動物などの生き物を描いた物語を通じて教えることで、より理解を深めることができます。

ゲームなどの遊びを通して考えてもらうのも有効な方法です。

例えばゴミの分別に関してクイズ形式で出題すれば、ゴミを減らすことやリサイクルへの興味を持たせることにつながります。

楽しいと感じる取り組みでなければ、習慣として定着しにくく、理解も進まないため、積極的に参加したいと思うような保育内容を工夫しましょう。

子どもたちは1人ひとり理解のスピードも違うので、特に難しい内容を伝える場合には、ステップごとに丁寧に教えていくこともポイントです。

SDGs保育のポイント2:自然遊びを通じて教える

SDGsで大切にしていることに、「環境との調和」があります。

2つめのポイントは、自然の中での遊びを通じて豊かな緑やきれいな水、動物や虫などが生きている環境に触れ、子どもたちにそのすばらしさを感じてもらうことです。

景色を見て感動したり、鳥の鳴き声や川のせせらぎを聞いて癒されたり、花や植物の匂いを嗅いで驚いたり。

五感が揺さぶられる体験は子どもたちの成長に大きな影響を与え、自然から学べることも多くあります。

自然遊びの際に、動物たちの居場所がなくなってしまうことや動物たちが困っていることなどを説明することで、子どもたちは環境の大切さについてより理解を深められるでしょう。

一方、公園や海にゴミが捨てられているなど、環境問題も自然遊びを通じて実感するきっかけになります。

SDGs保育のポイント3:保育士と保護者の連携

保育には保育士だけでなく、保護者や地域の人々の存在が不可欠です。

保育園でSDGsを学び、子どもたちが「ゴミを減らしてリサイクルしよう」と教わっても、保護者がゴミをポイ捨てしてしまっては、意味がありません。

保育士と保護者が連携して、学んだことを正しく実践できる環境をつくることが重要です。

そのために、園でどんな取り組みを行っているかを定期的に保護者へ発信したり、保育参観などで実際に活動を見てもらう機会を多く設けるなど、保育園と家庭の両方でSDGsに取り組んでいけるような工夫が求められます。

保育ICTシステム「うぇぶさくら」の導入でSDGsを達成しやすく

保育園や幼稚園でSDGsの取り組みをより進めやすくするために、導入が増えているのが「保育ICTシステム」。

中でもおすすめなのが、現場の先生たちの希望をすべて詰め込んで開発された「うぇぶさくら」です。

園児台帳、指導計画、登降園管理、職員出退勤管理など、日々の複雑な業務をすべて一元化し、Web上で管理可能なので、ペーパーレス化できます。

紙の使用量を減らすことができ、SDGs目標12の「つくる責任つかう責任」の達成にもつながるでしょう。

さらに、業務を効率化できるので、保育士の負担を削減し、子どもたち1人ひとりと向き合える時間を増やすことができます。

保育の質の向上が実現でき、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」も達成できます。

仕事と生活のバランスがとれ、モチベーションを保てるので、働きがいのある職場環境を作ることができ、SDGs目標8「働きがいも経済成長も」の達成にもつながるでしょう。

保育士と子どもたちの両方がSDGsを理解し、保育園・幼稚園全体でSDGsに取り組むことができるよう、保育ICTシステム「うぇぶさくら」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

▼総合保育管理システム うぇぶさくら
https://web-sakura.jp/

弊社でもうぇぶさくらを取り扱っておりますので、お問い合わせはお気軽にどうぞ!
https://moqul.net/contact

まとめ

  • SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、持続可能な社会を作るための開発目標のこと
  • 飢餓問題や環境問題など、保育園で取り組みやすい目標を保育内容にも
  • SDGs保育のポイントは、楽しんで取り組めるよう工夫し、自然の中で学び、保護者とも連携すること
  • 保育現場でSDGsに取り組みやすくするために、保育ICTシステムの導入が増えている
コラム一覧に戻る

おすすめ記事

カテゴリ

今すぐモークルの画面をお試し! 今すぐモークルの画面をお試し!