ITCシステムの導入で保育園・幼稚園の業務を効率化!導入事例をご紹介
幼稚園・保育園のIT化
2022/12/09
今、全国の保育園や幼稚園では、保育士の不足や労働環境の悪化、待機児童問題など多くの課題を抱えています。
このような問題の解決に効果的なのが、保育園や幼稚園での業務効率化に特化したシステム「保育ICTシステム」です。
今回の記事では、保育ICTシステムの導入を検討している方に向けて、保育ICTシステムとはどんなものか、保育ICTシステムのメリットなどを解説し、実際の導入事例もご紹介します。
そもそも保育園・幼稚園のICTシステムとは?
ICTとは「Information Communication Technology」の略で、日本語では「情報伝達技術」を指す言葉です。
保育園・幼稚園向けの「保育ICTシステム」とは、インターネットやスマホアプリを活用し、保育園や幼稚園の業務を軽減し、効率化を実現できるシステム。「保育業務支援システム」とも呼ばれています。
これまで幼稚園や保育園の事務作業・連絡は、電話や手書きなどで行うのが一般的でした。しかしその方法では、効率が悪く時間がかかり、情報の共有が難しい場合もあります。
保育ICTシステムを活用すれば、業務が効率化でき、保育士の負担が減るだけでなく、子どもたちと向き合う時間が増えるなどのメリットが多くあります。
近年課題となっている、保育士不足や待機児童問題を解消するためにも、ICTシステムの導入を推進する動きが高まっています。
保育園・幼稚園でITCシステムを導入するメリット
保育園や幼稚園でICTシステムを導入することには、園側と保護者側双方に多くのメリットがあります。
ITCシステムを活用した場合の主なメリットを詳しく解説していきます。
業務の効率アップと時間短縮ができる
一つめのメリットは、業務の効率化が可能なことです。毎日手書きで記入したり、面倒な書類に転記したりする作業には、多くの時間がかかり、保育士にとって大きな負担になります。
ICTシステムを導入すれば、例えばこれまで手書きで作成していたお便りは、データ入力し、保護者へ一斉配信できるので、紙に印刷したものを配布する手間が省けます。
保育料の計算や各種データ集計も、ICTシステムで自動算出できるので、計算ミス防止にもつながり、効率よく正確な書類を作成することが可能になります。
業務にかかるコストを削減できる
コストを削減できることも大きなメリットです。業務の効率化により、作業時間を減らすことができれば、保育士の残業時間を削減できます。定時で仕事を終わらせる日が多くなれば、人件費の削減も可能です。
また、保育日誌や連絡帳・お便りなど、これまで紙で作成していたさまざまな記録がデータで管理できるので、ペーパーレス化でき、紙や印刷にかかるコストも大幅に減らすことができるでしょう。
コミュニケーションがとりやすくなる
ITCシステムの導入で、保育士同士・保護者と保育士の間でのコミュニケーションもスムーズになります。
欠席や遅刻の連絡・延長保育の予約は、従来であれば電話連絡や事前に連絡帳や所定の書類などに記載し提出する必要がありました。
忙しい朝、子どもの体調不良で急遽休むことになったものの、園に電話をしてもなかなかつながらない…という経験談も保護者からよく聞かれますが、ICTシステムが導入されていれば、アプリのマイページからボタン一つで連絡ができ、スピーディーに園に知らせることが可能です。
連絡を受ける園側も、アプリ上での確認のみで電話対応が不要となるため、朝の忙しい時間に時間を取られたり、他の保育士へ伝達する負担が減り、余裕を持って保育業務にあたることができます。
また、保護者の中には、毎朝手書きで記入する連絡帳が大きな負担に感じるという方もいるでしょう。ICT化されれば、連絡帳も空いた時間でスマートフォンなどを使い、いつでも入力が可能です。
情報の伝達ミスが減る
保育園や幼稚園の日々の業務を安全に行うためには、園内での情報共有が大切です。
各園児の情報や保育日誌、行事予定表など、内容を共有しておくべきデータが多くありますが、従来のように手書きや紙ベースでの記録で保存していると、必要なデータを確認したくても、それがどこにあるのか探すだけで時間がかかることもあるでしょう。
ICTシステムを導入すれば、情報を一度入力すると、関係するデータ全てに連動して反映されるため、入力の手間を大幅に減らすことができるだけでなく、データを探す手間を省くことができます。
チェックすべき重要な情報も園内でしっかりと共有できるため、伝え漏れ、確認漏れなどのミス防止にも効果的です。
ITCシステムの導入事例をご紹介
では、実際に各保育施設ではどのようにICTシステムを導入・活用しているのでしょうか?
具体的な導入事例を2つ、ピックアップしてご紹介します。
岐阜県美濃加茂市の保育施設で保育用アプリの導入
保育士不足が大きな問題となっている岐阜県美濃加茂市では、市内の9つの保育施設で保育用アプリを導入し、業務効率化と保育の質の向上を目的とした取り組みを行っています。
保育士は、アプリを活用し、日々園児と接して気づいたことをタブレット端末に記録。その情報を保育士間で共有することができています。
書類作成業務にかかる時間が削減でき、登降園管理や出席簿の作成もスムーズに。業務効率が目に見えて向上しました。
保育士同士のコミュニケーションが活発になり、子どもたちと接する時間をこれまでよりも多く取ることができるという変化も。
子どもたちの成長を感じられ、仕事のやりがいをより感じられるようになったという報告も入っているとのことです。
兵庫県加古川市の幼稚園でさまざまなICTツールを導入
兵庫県加古川市では、市の補助金制度を作り、幼稚園に午睡時の子どもの体勢をチェックする「午睡チェックセンサー」の導入を推奨しています。
午睡チェックとは、うつ伏せ寝による突然死などの事故を防ぐことを目的とし、5分おきなどに子どもの体勢を確認し、向いている方向を矢印で記録するものです。
従来は、担当の保育士が午睡時に昼食を食べながら、午睡チェックと事務作業をしている状況でしたが、午睡チェックセンサーなら自動で体勢を記録でき、うつ伏せ寝が続くとアラートで知らせてくれます。
マルチタスクが日常となっている保育士の業務負担の削減に有効だと実証され、67の民間園のうち43園が、補助金を活用して午睡チェックセンサーを導入しました。
また、「登降園管理システム」もすべての公立保育園・公立こども園で採用しました。
いつでも欠席や遅刻の連絡を入れられると多忙な保護者からも好評で、園側も朝の電話の混雑がなくなり、他の業務に保育士を配置できるなど、時間を有効に使えるというメリットが報告されています。
今後も加古川市では、保育士の働き方改革やICT活用を通して、保育の環境をよりよくするために、施策を講じていくとのことです。
保育業界で進むICT化「うぇぶさくら」導入のおすすめ
保育士不足などのさまざまな問題を解消するために、ICT導入が進んでいる保育業界。
多くの機能を搭載した保育ICTシステムが各社から提供されていますが、中でもいち早く保育管理システムの開発、保育のICT化に携わり、現場の保育士の方の声を聴きながら改善を重ねているのが「うぇぶさくら」です。
「うぇぶさくら」は、保育園や幼稚園の先生たちの希望をすべて詰め込んで開発された、保育管理システム。業務の効率化はもちろん、質の高い保育サービスを提供できるようなICTシステムとして進化し続けています。
園児台帳、指導計画、登降園管理、保護者請求、事故・ヒヤリハット、職員出退勤管理、発達チェック、行事カレンダー、職員台帳管理、アレルギー管理、健康診断、職員シフト管理、連絡帳機能など、幅広い機能が搭載され、すべてWeb上で一元管理することが可能です。
パソコンが苦手な人でもストレスなく使いこなせるよう、わかりやすい画面と簡単な操作にもこだわっています。タブレットを使えばタッチパネルでの登園管理も可能です。
サポートのプロによる電話対応や遠隔操作安心サポートなど、充実したサポート体制で
初めて導入する場合も安心。
保育士の業務効率を大幅にアップでき、保育の質も向上できる保育ICTシステム「うぇぶさくら」の導入をこの機会に検討してみてはいかがでしょうか?
▼総合保育管理システム うぇぶさくら
https://web-sakura.jp/
https://moqul.net/contact
まとめ
- 保育ICTシステムとは、インターネットなどを活用し、保育業務を効率化できるシステムのこと
- ITCシステム導入のメリットは、効率化・コスト削減・情報伝達ミスが減少する、など
- 岐阜県美濃加茂市や兵庫県加古川市など、ICT導入を進め実際に効果を上げている自治体も
- 保育業界でICT化が進む今、現場の先生の声を詰め込んで開発された「うぇぶさくら」の導入がおすすめ