注目の職業:上昇する給与とワークライフバランスが魅力のスクールバス運転手
お役立ち情報
2025/04/18

近年、バス運転手全体の給与水準が上昇傾向にありますが、特に自治体が運営する公立小中学校のスクールバスの運転手が新たな注目を集めています。月給約20万円という収入レベルに加え、その働きやすさから、特に定年退職後の方々にとって魅力的な仕事として人気が高まっています。この記事では、意外に知られていないセカンドキャリアとしてのスクールバス運転手の魅力と注意するべき点についてご紹介します。
上昇するバス運転手の給与事情
路線バスや観光バスの運転手の給与が上昇している中、スクールバスの運転手も例外ではありません。自治体が運行するスクールバスの運転手の給与は現在、月額20万円程度となっており、「パート」や「アルバイト」というイメージを超えた安定した収入源となっています。
スクールバス運転手の魅力とは?
1. 資格要件の緩和
一般の路線バスや観光バスの運転手には「2種免許」が必要ですが、スクールバスの運転手には必要ありません。ハイエースなど普通自動車免許で運転できる車両を導入する自治体もあり、参入障壁が比較的低いのが特徴です。
2. 働きやすい勤務体系
スクールバスの運転手の仕事は主に:
・朝の通学時間帯
・夕方の下校時間帯
この2つの時間帯に集中しており、距離も片道10キロ程度が多いため、体力的な負担も少なめです。日中の時間が自由になるため、他の仕事との掛け持ちや、趣味との両立も可能です。
3. 休暇の取りやすさ
スクールバスの大きな魅力の一つは、学校のスケジュールに合わせた勤務形態です。
・夏休み
・冬休み
・春休み
・祝日
これらの学校休業日には基本的に運行がないため、自動的に休みになります。さらに、多くの自治体では有給休暇制度も充実しており、ワークライフバランスを重視した働き方が実現できます。
4. 雇用の安定性と信頼性
スクールバス運転手の大きな魅力の一つは、雇用主が自治体または自治体から委託された業者であるという点です。公的機関との関わりがあるため、雇用条件の安定性や給与の支払いに関する信頼性が高く、安心して働ける環境が整っています。民間企業と比較しても、福利厚生が充実している場合が多いのも特徴です。契約期間は1年間で、年度更新としている場合が多いようです。
5. 子どもたちとの関わりによるやりがい
スクールバスの運転手は単なる「運転」だけでなく、子どもたちの安全な通学を支える重要な役割を担っています。毎日同じ子どもたちと接することで信頼関係が生まれ、子どもたちの成長を間近で見守ることができるというやりがいがあります。「おはよう」「さようなら」の挨拶一つとっても、地域社会に貢献している実感が得られる仕事です。子どもとの接点が少ない昨今において、希少な職場環境とも言えます。
シニア世代に人気の理由
65歳以上の方々を中心に、スクールバス運転手の人気が高まっています。その理由は:
1.適度な収入: 月20万円程度の給与は、年金に加えての「小遣い稼ぎ」としては十分な金額
2.社会とのつながり: 子どもたちの送迎を通じて地域社会に貢献できる喜び
3.体力に合わせた働き方: 短時間の運転が中心で、無理なく続けられる
4.経験の活用: 長年の運転経験を活かせる職場
仕事に求められる責任と心構え
スクールバスの運転手は多くの魅力がある一方で、重要な責任も伴います:
健康管理の徹底
子どもたちの命を預かる立場として、日頃からの健康管理が欠かせません。特に高齢の運転手の場合は、定期的な健康診断の受診や、体調不良時の適切な対応が求められます。自治体によっては、健康状態のチェックが雇用条件に含まれることもあります。
時間厳守の徹底
スクールバスは子どもたちの通学時間に直結するため、遅刻は許されません。朝は特に時間に正確さが求められ、余裕を持った準備と出勤が必要です。天候不良時でも安全を確保しながら定時運行する責任があります。
安全運転への意識
一般のドライバー以上に、安全運転への高い意識が求められます。乗車する子どもたちの安全はもちろん、道路を利用する他の人々への配慮も含め、常に慎重な運転が必要です。
アルコールへの意識
義務化となった、運行前のアルコールチェックを実施し、問題がないことを確認するのは当然のことですが、普段からアルコールの摂取量と時間を管理する意識が必要です。一般的にアルコールが体から抜ける時間は、20グラム(500ml相当)で約4時間と言われています。高齢になると、抜けるまでの時間が長くなります。運転がある日の前日は深酒や遅い時間の飲酒を避ける必要があります。
応募を考える方へのアドバイス
スクールバス運転手に興味がある方は、お住まいの自治体のハローワークで、教育委員会や学校関連の求人情報をチェックしてみましょう。運転経験や安全運転への意識の高さをアピールすることが採用につながりやすいでしょう。また、子どもたちとのコミュニケーション能力や、責任感の強さも重要な採用ポイントとなります。
高齢化社会において、定年後も元気に働きたいシニア世代と、安全な通学手段を確保したい自治体のニーズがマッチした結果、スクールバス運転手は今後もさらに注目される職業となりそうです。給与面での魅力と社会貢献を両立できる、シニア世代の新たなキャリアとして検討してみてはいかがでしょうか。
位置情報通知システム「モークル」で危険運転を防止!
スクールバスの運転手は、シニア世代にとって魅力的な仕事ではありますが、高齢運転手にとって心配なのは判断の遅れなどから発生する交通事故です。
そこで、交通事故のリスクを減らし安全運行を確保したいという場合に、おすすめなのが、ドラレコ搭載の位置情報通知システム「MOQUL(モークル)」です。
専用のアプリなどをインストールする必要はなく、普段利用しているLINEを使用し、簡単操作ですぐに利用できるのが最大の特徴。
「今どこ?」ボタンをタップするだけで、送迎バスの位置情報を取得でき、リアルタイムで送迎バスの現在位置を正確に知ることが可能です。
「モークル」には、パイオニア製の運行管理システム「ビークルアシスト」が標準装備されており、ドライブレコーダーでの運転診断機能も搭載されています。
急ブレーキ・急ハンドルなどの事故につながる危険運転時には、音声と画面の表示でドライバーに警告。危険運転の映像20秒間をドラレコから自動送信するとともに、危険運転の回数を記録・分析し、各ドライバーの運転診断ができるので、適切な運転指導にも役立ちます。
ドライブレコーダーのカメラは車の前方だけでなく、車内の運転手の映像も記録します。
居眠りやスマホ見ながら運転など、従来のドライブレコーダーだけでは見つけられなかった運転中の危険な動作がよくわかります。
また、地図上に表示される危険運転が発生した場所を共有することで、未来の事故防止にもつながります。
万が一の事故の際も、鮮明な動画をオンラインで自動送信できるので、事務所に居ながらにして、現場の情報を確実に把握でき、迅速な対応ができます。
高齢ドライバーが多く勤務する中でも、利用者の満足度を高めつつ、事故・危険運転を防止し安全運行を確保できる「モークル」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
「MOQUL(モークル)」について詳しくはこちら
https://moqul.net/
まとめ
- 近年、自治体が運行するスクールバスの運転手が人気
- シニア世代にとっては、適度な収入と体力に合わせた働き方が可能。一方、毎日、定時に運行するバスの運転手の仕事にはそれなりの自己管理も必要
- 「モークル」には危険運転通知機能などが搭載され、活用することで高齢ドライバーが多く勤務する中でも、事故を防止し安全運行を確保できる
(執筆者:山口功司)