【モークル誕生ヒストリー 第1話】園長先生の一言と、そろった3つのピース|モークルストーリー
モークルストーリー
2026/10/14

モークルが生まれるまでには、いくつもの出会いと、ちょっとした偶然がありました。以前「モークル誕生秘話」でその流れを駆け足でご紹介しましたが、振り返ってみると、とても1回や2回では書ききれないほどのエピソードがあります。そこで、モークルの創業期を一話ずつ、じっくりお話しする連載「モークル誕生ヒストリー」を始めることにしました。第1話は、モークルの最初のきっかけとなった「3つのピース」がそろうまでのお話です。
2014年、千葉県の幼稚園で
2014年のことです。当時、恵那バッテリー電装として、全国の法人さまにドライブレコーダーの取り付けにうかがっていました。その日の現場は、千葉県印西市の幼稚園。園バスにドライブレコーダーを取り付ける作業でした。
作業をしていると、園長先生がぼそっと、こんなことをおっしゃいました。
「保護者さんも、バスの現在位置がわかればいいのにね」
何気ない一言でした。ただ、そのとき取り付けていたドライブレコーダーには、保護者の方に何かを知らせる仕組みはありません。自分が扱っている製品では応えられない声だったからこそ、この一言は妙に心に残りました。
とはいえ、その時点ではどうすれば実現できるのか、見当もつきません。この一言は、しばらく頭の片隅にしまわれたままになります。
2015年2月、2つの出会い
翌2015年の2月、2つの出来事がありました。
ひとつは、マーケターの神田昌典さんが、さまざまな業界の方にインタビューをする企画です。その中に、当時LINE株式会社の執行役員だった田端信太郎さんの回があり、LINEのBot機能を使えば、会話のような形でさまざまな情報をやり取りできることを知りました。
もうひとつは、パイオニア社との基本契約です。カーナビなどの一般向け商品ではなく、法人向けの製品・サービスに限った取引契約でした。
偶然にも、同じ月に始まった2つの出会い。ただ、どちらもすぐに何かが動き出したわけではありませんでした。
契約はしたけれど、何もない日々
パイオニア社とは契約を結んだものの、最初のころは特に取引するものがなく、何もない状態がしばらく続きました。
そんな中、パイオニア社から「運行管理システムを販売したいので、協力してほしい」というお話をいただきます。ただ、当時の私たちは他社製の運行管理システムを扱っていましたし、パイオニア社のシステムは導入にかかる費用がかなり高額でした。正直なところ、二の足を踏んでいました。
2016年8月、「API機能がありますよ」
2016年の8月ごろ、パイオニア社の担当者の方から、こんな説明を受けました。
「ビークルアシストには、API機能がありますよ。これを使えば、他のシステムとの連携が可能ですよ」
その瞬間、ピンと来ました。
思い出したのは、2年前に印西の幼稚園で聞いた、園長先生のあの一言です。APIを使えば、外部から車両の位置情報を受け取ることができる。そして、LINEのBotを使えば、その情報を保護者の方に届けることができる。
園長先生の一言、LINE Bot、そしてビークルアシストのAPI。バラバラだった3つのピースが、このとき一気につながったのです。
「これを使えば、できるかもしれない」
「出来ると思いますよ」
すぐに、知り合いのソフトウェアエンジニアの方に相談しました。ビークルアシストのAPIとLINE Botを組み合わせて、バスの現在位置を返す仕組みは作れるだろうか、と。
返ってきた答えは、即答でした。
「出来ると思いますよ」
この一言で、頭の中の構想が、実際に形にできるものに変わりました。
次は、実際のバスで試したい
仕組みは作れそうだ。では、本当にバスの動きに合わせて、LINEの位置情報が変わっていくのか。理論的には間違いないはずですが、実際に走るバスで試してみなければ分かりません。
そこで私が向かったのが、地元・中津川市の市役所でした。まだプログラムも、LINEの画面も、何ひとつできていない段階です。
次回は、アポなしで市役所の窓口を訪ねたところから始まる、地元・中津川市とのお話です。






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