プリスクールとは?インターナショナルスクール、保育園との違いも
幼稚園、保育園運営
2022/07/15
近年、小学校で英語が必修になるなど英語教育の早期化が進み、英語で保育を行う施設「インターナショナルプリスクール」の人気が高まりをみせています。
では、インターナショナルプリスクールと普通の保育園や幼稚園とは何が違うのでしょうか?
この記事では、インターナショナルプリスクールの概要やカリキュラムの特徴を紹介。保育園や幼稚園との違いや、メリット・デメリットについても解説します。
プリスクールとは?
「インターナショナルプリスクール」とは、英語で保育を行う施設のことです。
アメリカでは「プリスクール」は2~5歳の子どもが通う保育園や幼稚園を意味しますが、日本では英語を使う環境で未就学児の保育を行う施設を指します。
習いごとで英語を学ぶのとは違い、日常生活のあらゆる場面を英語で過ごすことで、リアルな英語を習得できるのが大きな特徴です。
グローバル化が進み、小学校で英語が必修になるなど英語教育が低年齢化している影響で、インターナショナルプリスクールは増加傾向にあり、現在、国内には500校以上が開校しています。
子どもの受け入れ年齢や預かる時間などは施設によって異なり、週に2日間だけ14時まで、というところもあれば、週に5日間で17時まで受け入れるというところもあります。
プリスクールのカリキュラムの特徴
インターナショナルプリスクールは、単に英語を使って生活する保育園や幼稚園というわけではありません。
インターナショナルプリスクールのカリキュラムでは、英語の習得だけでなく、英語圏の生活を再現しています。
英会話を学ぶという意識ではなく、英語を生活の一部にすることで、自然な言語習得が可能です。
具体的な保育内容は施設によって異なりますが、主に音楽遊びや運動、創作活動、絵本の読み聞かせやグループゲームなど。
集団行動の大切さやマナーなど生きる上で大切なことも教え、さまざまな体験を通して、英語への好奇心と自信を育み、国際的な考え方も身につくカリキュラムになっています。
パジャマを着て学校に寝泊まりする「パジャマパーティー」、各国の家庭料理を持ち寄る「ポットラック」や「ハロウィン」など多文化が交流できる行事も多くあります。
プリスクールとインターナショナルスクールの違い
「プリスクール」と「インターナショナルスクール」は、共に英語を使って教育を行っているという部分で混同されやすいのですが、対象となる子どもの層が異なります。
「プリスクール」は、0歳~6歳までの子どもをターゲットとし、基本的には日本人の子ども向けの英語保育施設になります。
一方、「インターナショナルスクール」はもともと、海外から親の転勤などで日本に来る子どもや帰国子女のための学校だった背景があり、外国籍の子どもが多い傾向があります。
ただ、現在では日本の子ども向けのスクールも増加しており、プリスクールとの大きな差はあまり見られなくなっているのが現状です。
また、インターナショナスクールに併設された未就学児向けの保育施設を、「インターナショナルプリスクール」と呼ぶこともあります。
プリスクールと保育園・幼稚園の違い
通常の保育園・幼稚園とプリスクールの1番の違いは、英語を学ばせるための教育環境です。
一般的な保育園や幼稚園では、日本語がメインで使われ、英語教育は授業やイベントなどで学ぶ程度です。
プリスクールでは、日常生活のコミュニケーションが全て英語になるため、一定水準以上の英語スキルや専門的な知識を持った先生が集まり、スクールでのプログラムも英語に特化した内容が組まれています。
指導者の資格についても違いがあります。保育士として業務にあたる場合は保育士資格、幼稚園で指導する場合は幼稚園教諭免許が必要です。
プリスクールで保育士として働く場合は保育士資格が必要ですが、英語講師に関しては義務づけられている資格や免許はありません。
施設ごとに、海外の留学経験や海外の大学を卒業していることなどの採用基準が設けられており、英語講師にはネイティブレベルの英語力が求められます。
また、保育料金にも違いがあり、保育園や幼稚園よりもプリスクールの料金は高い傾向にあります。
日本では保育無償化が行われており、保育園や公立幼稚園、認定こども園や住民税非課税世帯の0~2歳の子どもは保育料が無料です。
インターナショナルプリスクールは、ほとんどが学校教育法や児童福祉法に定められた基準に該当せず、認可外の施設になるため、学費は1年間で100~180万円程度が一般的です。
自治体の認定を受けている場合には、認可外の保育施設も無償化の対象となり、プリスクールも状況によっては一部給付金が支給されることがあります。
プリスクールに通うメリット・デメリット
インターナショナルプリスクールには、日常生活の中で英語が習得できる大きなメリットがありますが、一般的な保育園や幼稚園に通う場合と比べデメリットもあります。
主なメリットとデメリットは下記の通りです。しっかりと理解した上でプリスクールに通うかどうかを判断することが重要です。
プリスクールに通うメリット
インターナショナルプリスクールに通う1番のメリットは、やはり英語力が向上することです。幼児期は語学を学ぶのに適した時期とされています。
プリスクールは、基本的に朝の挨拶から帰るときまで英語を使って過ごします。順応性が高い幼児期から英語に触れる機会を増やすことで、自然な英語が吸収できスムーズに習得できます。
国際感覚が身につくのもインターナショナルプリスクールのメリット。多国籍の文化や生活に触れる機会が多く、異文化への理解や多様性への理解が深まります。
多彩なコミュニケーション能力を培うことができるので、グローバルに通用する感覚が養われ、将来世界で活躍できる可能性が増えるでしょう。
プリスクールに通うデメリット
インターナショナルプリスクールのデメリットとしては、卒業後に英語力がリセットされてしまう可能性があることです。
義務教育が始まり、公立の小学校に通うことになると、プリスクールのように英語漬けの生活ができなくなります。
日常生活や授業が日本語メインに切り替わるため、それまでに身についた英語を忘れてしまうケースがあるのです。
また、プリスクールで英語だけを使用していると、日本語の発達に遅れが出る場合もあり、英語も日本語も十分に上達しない「ダブルリミテッド」と呼ばれる状態に陥ってしまうこともあります。
位置情報システム「モークル」でニーズを満たし満足度アップ
インターナショナルプリスクールを始め、幼稚園や保育園などの保育施設では、それぞれの方針に特色があり、さまざまなニーズに合わせた教育を充実させるところも増えてきました。
希望の園が遠方にあることもあり、送迎バスの有無も施設選びの大きなポイントになっています。
通園の際の満足度をさらにアップさせるサービスの1つが、送迎時のバスの位置情報を通知すること。
特におすすめのシステムが、LINEでの 位置情報通知ができる「MOQUL(モークル)」です。
専用のアプリなどをインストールする必要はなく、普段利用しているLINEを使用し、簡単操作ですぐに利用できるのが最大の特徴。
「今どこ?」ボタンをタップするだけで、送迎バスの位置情報を取得でき、リアルタイムで送迎バスの現在位置を正確に知ることが可能です。
情報は一方的に通知されるのではなく、利用者が問い合わせた時だけ通知される点も、「モークル」のうれしいポイントです。
さらに充実した保育園や幼稚園、スクール生活をサポートし、子どもたちと保護者の満足度をアップさせられる位置情報システム「モークル」の導入を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 「インターナショナルプリスクール」とは、英語を使う環境で保育を行う施設のこと
- 通常の保育園や幼稚園とは、英語の学習環境や講師のスキル、料金などに違いがある
- 自然に英語力が向上し、国際的な感覚が身につくのがメリットだが、卒業後に英語力が低下してしまう可能性も
- 「モークル」で通園時の満足度をアップし、より充実した保育生活をサポート