社員送迎バスとは?導入メリットと運転手不足時代の確保のポイント【社員送迎バス活用シリーズ第1回】
お役立ち情報 従業員の送迎バス
2021/12/10 (更新日:2026/09/05)

【連載シリーズ 第1回/全8回】社員送迎バス活用シリーズ
社員たちが毎朝満員の通勤電車や通勤バスにもまれ、ぐったりして通勤している企業はまだまだ多いのではないでしょうか?
そんな通勤時の負担を軽減し、仕事のパフォーマンスも向上できるのが社員送迎バスの導入です。自家用車通勤に伴う事故リスクや、公共交通機関の減便が進むエリアでの通勤手段確保など、企業が抱える悩みを解決する手段としても注目されています。
この記事では、社員送迎バスのメリットや、導入にあたって課題になりやすい運転手の確保、あわせて取り入れたいバスの位置情報システムについてもご紹介します。
社員送迎バスとは?
社員送迎バスとは、自社に勤める従業員を勤務先へ送迎するバスのことです。
社員たちの自宅近くなど、いくつかの場所をバス停として定め、勤務時間に合わせてそれぞれの地点を回り運行します。
不特定多数が利用するのではなく、会社関係者のみが利用できる交通手段です。
十数人が乗車できる小型バスから60人ほどが利用可能な大型バスまで、乗客人数に合わせてバスの規模を選択できます。
正社員の送迎だけではなく、多数の派遣社員が勤務する企業でも社員送迎バスが導入されています。
社員送迎バスを導入するメリットは?
では、社員送迎バスを導入することで、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
具体的に解説していきます。
通勤時の負担を軽減できる
まず挙げられるメリットは、従業員の通勤時の負担を減らせることです。ラッシュに飲まれながらや、電車やバスなどの交通機関をいくつも乗り換えての通勤は、就業前にかなりのエネルギーを消費してしまいます。
利用人数に合わせた車両を用意できる社員送迎バスなら、全員が座席に座ることができ、体力的な負荷を軽くすることが可能です。
仕事のパフォーマンス向上も期待できるでしょう。
また、マイカー通勤の場合、交通事故や通勤災害のリスクがあり、会社としての福利厚生や保険のカバーが多くなります。
通勤の時間帯に周辺の渋滞を発生させ、地域住民からの苦情が入る可能性もあります。
社員送迎バスを導入すればその問題を解決することができ、支給する交通費の削減につなげられるので、コストダウンも見込めます。
24時間通勤手段を確保できる
工場や物流施設にとっても大きなメリットがあります。
毎日24時間休みなく現場を動かすために、多くの企業がシフト制での交代勤務を採用しています。
課題となるのが、早朝・深夜など公共交通機関が運行していない時間帯の通勤問題です。
特に工場などは、中心部から離れた郊外にあることが多く、早い時間に最寄りの駅の運行が終了してしまったり、公共交通機関自体が整備されていなかったりすることもあります。
対策として自家用車で通勤をする場合、夜勤勤務時や夜勤明けなどには、睡眠不足で運転することになり、交通事故のリスクも増加してしまいます。
社員送迎バスを導入すれば、そんなさまざまな問題を解決できます。
送迎バスが安定したシフト体制の維持につながるというわけです。
採用力の向上につながる
通勤時の負担は、求人や採用に大きく影響します。
駅から遠く、公共交通機関が充実していない勤務先では、自家用車を持っていない方が応募を敬遠してしまう傾向があります。
人手不足が続く中、応募者に選ばれる会社になるための条件として、通勤のしやすさは年々重要度を増しています。社員送迎バスを導入し、しっかりと通勤手段を確保していれば、自家用車の有無や居住地に関わらず、比較的多くの方の求人応募が期待できます。
繁忙期など短期的に多くの労働力が必要な場合にも、人材不足にならず雇用ができることは、安定した経営のために重要です。
交通手段を自社で確保することは、雇用の促進のためにも大切な要素だといえます。
実際に、コンビニエンスストア向けの食品を製造するある企業では、パート社員向けに送迎バスを運行しています。勤務時間帯やライフスタイルが多様なパート社員にとって、自家用車を持たなくても通勤できる環境は、応募のハードルを下げる要因の一つになっていると考えられます。
通勤手当・燃料費の負担増への対策になる
マイカー通勤者への通勤手当は、ガソリン代の変動に合わせて見直しが必要になる企業も多く、従業員数が多いほど、その負担は積み重なります。社員送迎バスに切り替えることで、個別の通勤手当の変動リスクを、一定の運行コストに置き換えられるという側面もあります。
導入・運行コストと、通勤手当や採用コストの削減効果を比較検討したうえで、自社に合った規模・便数を検討することが重要です。
マイカー通勤と比べたときの、その他のメリット
社員送迎バスには、これまで挙げてきた点以外にも、マイカー通勤と比較した際に見えてくるメリットがあります。
- 駐車場の確保が不要になる:従業員が自家用車で通勤する場合、会社や工場の近くに広大な駐車場を用意する必要があります。送迎バスに切り替えれば、この土地代・整備費を抑えることができます
- 通勤時の事故防止につながる:マイカー通勤は、従業員個人の運転に事故リスクが委ねられますが、送迎バスであれば、会社として運行管理を行き届かせやすくなります
- 二酸化炭素の排出量を削減できる:多数の従業員が個別に自家用車で通勤する場合と比べ、1台のバスにまとめて乗車することで、通勤に伴うCO2排出量を抑えられます。環境目標を掲げる企業にとっては、取り組みの一つとしても位置づけられます
- 残業の抑制につながる:送迎バスの出発時刻が決まっていることで、従業員がその時間までに退勤する意識を持ちやすくなり、結果として残業の抑制にもつながる場合があります
採用面でのメリット(自家用車を持たない方も応募しやすくなる点)は、すでに触れた通りです。こうしたメリットの多くは、少子高齢化や環境配慮への社会的要請など、後戻りしにくい流れを背景にしています。今後も、通勤手段として社員送迎バスを用意する企業は増えていくと見込まれます。
送迎需要が高まっている背景
社員の送迎に限らず、様々な業界で送迎の需要が高まっています。高齢化が進む中、デイサービスや病院への送迎サービスはもちろん、幼稚園や保育園、自動車学校など各種スクールも、サービス向上のために送迎バスを導入する施設が増加しています。
背景の一つには、地方を中心に路線バスの減便・廃線が進み、公共交通機関だけでは通勤・通学の足を確保しづらい地域が増えていることがあります。企業が自ら送迎手段を用意する動きは、こうした地域の交通事情の変化とも無関係ではありません。
社員送迎バスの運転手、どう確保するか
社員送迎バスを導入する際、車両と同じくらい重要になるのが運転手の確保です。バス・タクシー業界全体で運転手不足が続いており、自社で運転手を雇用する場合も、外部に委託する場合も、事前の検討が欠かせません。
自社の従業員が運転する場合は、車両規模に応じた免許(第一種免許で足りるケースがほとんどですが、車両によっては中型・大型免許が必要です)を保有しているかどうかの確認が必要です。免許の種類についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
自社での運転手確保が難しい場合は、ドライバー派遣の活用も選択肢の一つです。派遣の料金相場やメリット・デメリットについてはこちらの記事をご参照ください。

送迎バスの利用者満足度を高める、バス位置情報システム「モークル」
社員送迎バスの利用者満足度をアップするために、合わせて導入したいのがバス位置情報システム「モークル」です。
手軽に利用でき、不安を軽減
バスの位置情報システムは、利用者の不安やイライラを解消できるのが最大のメリット。
出勤のために余裕を持って家を出たものの「いつバスが到着するのがわからない」のは、かなりストレスを感じる状況です。
「会社に遅刻してしまう」と心配になってしまう方もいるでしょう。
毎日通勤が必要な中、猛暑の日や悪天候の日には、さらに待ち時間が辛くなってしまいます。
忙しい朝に慣れないアプリを操作するとなると、イライラも増してしまいます。
「モークル」なら新たにアプリをインストールする必要はなく、LINEでQRコードを読み取り「友達追加」するだけで手軽に利用可能。
「今どこ?」ボタンをタップするだけで15秒ごとのバス位置情報が表示されるので、どの年齢層の方でも使いやすい仕様になっています。外国人従業員が多い職場でも、使い慣れたLINEをベースにしているため、案内の手間を抑えやすいという声もあります。
他社のバス位置情報アプリとの違い
他社でもさまざまなバスの運行管理システムがありますが、「モークル」との大きな違いは、運行管理側の把握と利用者への通知機能が必ずしも連動していない場合があることです。
運行管理間では位置情報の把握はできるけれども利用者への通知機能がなかったり、利用者への通知機能はあるけれど、運行管理間で情報がシェアできなかったりします。
また通知機能があっても、利用者へはメールなどの一方的な通知のみで、利用者の必要なタイミングで知ることができないものも。
「モークル」では運行管理間での情報の把握ができ、利用者が知りたいときにリアルタイムで位置情報を知ることができる点が魅力です。
送迎バスと合わせて「モークル」を導入することで、バスを利用する従業員の満足度を高め、さらに通勤時の負担を軽減することができると考えられます。
よくある質問
Q. 社員送迎バスの運転は、自社の社員が行っても問題ありませんか?
無償の送迎であれば、第一種免許(車両規模に応じた区分)で運転可能です。旅客運送として料金を徴収する場合や、外部に運行委託する場合は第二種免許が必要になります。
Q. 運転手を自社で確保できない場合、どうすればよいですか?
ドライバー派遣サービスの活用が選択肢の一つです。契約形態(スポット契約・月極契約)によって料金相場が異なるため、自社の運行頻度に合った契約形態を検討するとよいでしょう。
Q. 社員送迎バスと通勤手当、どちらがコストを抑えられますか?
従業員数や通勤距離、燃料費の水準によって異なります。個々の通勤手当を積み上げるコストと、送迎バスの運行コスト(車両・運転手・燃料費など)を比較したうえで検討することをおすすめします。
Q. 外国人従業員が多い職場でも、位置情報システムは使いやすいですか?
「モークル」はLINEを使った仕組みのため、普段からLINEを利用している方であれば、言語を問わず同じ操作で利用できます。新しいアプリの操作方法を案内する手間を抑えやすい点も評価されています。
Q. マイカー通勤と比べて、社員送迎バスにはどんなメリットがありますか?
駐車場の確保が不要になる、通勤時の事故防止につながる、二酸化炭素の排出量を削減できる、送迎バスの時刻に合わせることで残業の抑制につながる、といったメリットが挙げられます。あわせて、自家用車を持たない方も採用しやすくなるという採用面のメリットもあります。
まとめ
- 社員送迎バスは従業員専用の通勤用送迎バス
- 通勤時の負担軽減、24時間の通勤手段確保、採用力の向上など多くのメリットがある
- マイカー通勤者への通勤手当・燃料費の負担増対策としても検討する価値がある
- 駐車場確保の不要化、事故防止、CO2削減、残業抑制など、マイカー通勤と比べたメリットも多い
- 運転手不足が続く中、自社雇用・ドライバー派遣それぞれの選択肢を事前に検討しておくことが重要
- 位置情報LINE通知システム「モークル」の併用で、さらに利用者の満足度アップにつながる
この連載の記事一覧
- 第1回:社員送迎バスとは?導入メリットと運転手不足時代の確保のポイント(この記事)
- 第2回:社員送迎バスのよくある不満、現場の改善ポイント(近日公開)
- 第3回:運転手不足時代の社員送迎バス、自社雇用かドライバー派遣か(近日公開)
- 第4回:社員送迎バスに必要な免許・法令をおさらい(近日公開)
- 第5回:通勤手当と送迎バス、コストはどちらが安い?比較のシミュレーション(近日公開)
- 第6回:外国人材の採用と社員送迎バス(近日公開)
- 第7回:24時間稼働する工場・物流拠点の送迎、シフト制企業の運用ポイント(近日公開)
- 第8回:社員送迎バス、導入から運用開始までの流れ(近日公開)






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